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鬱くしい国

2014年 06月 22日


18日に発売されたアーバンギャルドのNEWアルバム鬱くしい国聴いてます♪

「鬱くしい国・ニッポン」ということで、ヴィジュアル面含め所々で「和」や
日本の音楽シーンが元気だった80~90年代の頃のJ-POPを思い出すような
アピールをふんだんに取り入れた1枚になっています。



今回、ワンピース心中とロリィタ服と機関銃とアガペーソングは
よこたんの作曲となっていますが、何かのインタビューでよこたんが
「意外かもしれませんが影響を受けた人は浅倉大介さん」と言っていたとおり、
よこたんの作る曲って80~90年代のJ-POPやテクノサウンドを
フィーチャーしているものが多くてけっこうスキなんですよね。
個人的にもaccess大好きなので。
歌詞以外はアレンジまですべてよこたんが1人で仕上げたという打ち込みのみで
構成されている血文字系なんかは大好きな1曲だったりするのですが、
今回もロリィタ服と機関銃はメロディラインを生かした80年代の
歌謡曲っぽく仕上がっててとっても雰囲気がありますね。
イントロの銃声の後によこたんがつぶやく言葉も
「カ・イ・カ・ン」ではなく「ユ・ウ・ウ・ツ」なのがアーバンらしい(笑)

このアプローチはガールズコレクションやR.I.P.スティックなんかにも通じるものがありますが、
ガールズコレクションに関しては瀬々さんの新しい一面を見た気がしてなりません。
こんなポップな楽曲も創るんですねっていう(笑)
大槻ケンヂさんとコラボした戦争を知りたい子供たちはよこたんパートはなしで
ハードで男くさい(笑)作品に仕上がっておりますね。

そして5月のライブで聴いてから音源をすごく楽しみにしていた生教育、やっぱり1番好き!
タイトルから「処女捨てた給ふことなかれー!」とライブではコン○ームを
客席に投げ入れるでおなじみベビーブームばりのぶっちゃけた曲かと思いきや(笑)
個人的にはこういうアダルティな雰囲気の楽曲がアーバンの魅力だと思ってまして、
今回のアルバムでもこういうアプローチの曲を聴けたのが嬉しかったなと。

バンマスと言っても過言ではないくらい楽曲制作の中心に居た谷地村さん脱退後の初めての音源。
個人的にもアーバンの好きな曲って谷地村さん作曲のものが多いんですよね。
仕方ない事だと分かってはいるのですが、そういう面でも本当に残念だったし
今回のアルバムへの不安みたいなものもあったんですよね。
だけど、今回のアルバムでもアーバンギャルドらしさは失われることなくホッとしました。



アーバンギャルドの楽曲といえば、歌詞の中にちりばめられた映画や小説のタイトルや
ヒット曲のタイトルや歌詞のフレーズだったり、歴史的人物や流行が唱えた言葉だったり、
政治的、哲学的な言葉だったり、いわゆる「元ネタ」を探し、それに絡めた歌詞の意味を
自分なりに組み立てていくのもひとつの楽しみだったりするわけですが、
それと同時に天馬さんの知識量にも驚かされるんですよね。
この人が知らない歴史上の人物や本や映画なんかないんじゃないかと(笑)

私自身、アーバンの曲に出会ってから初めて知った映画や本のタイトルや
言葉なんかも沢山あって、それがきっかけで手に取ってみた映画や本なんかも
けっこうあったりします。(存在を知らなきゃ良かったのがピンクフラミンゴ・笑)

お恥ずかしながらアーバンを知ってから大学に「神学部」というものが
存在する事を知ったのですが、(天馬さんと瀬々さんは同志社大学の神学部卒)
アーバンの楽曲には「神様」という言葉がたくさん出てくる事にも納得。
(その存在は曲の中では否定も肯定もされていないように思いますが)

ここでいう「神様」って日本の神様じゃなくてキリスト教やユダヤ教やイスラム教を
ベースにした存在を言ってるんだと思うのですが、これに関わる歴史背景、
政治的や哲学的部分、そして現代の流行文化を思春期特有のネガティビティだったり
セクシュアルに絡め上手く韻を踏ませてそれをキャッチーなテクノサウンドに乗せ
表現している独特すぎる世界観はアーバンギャルドだけじゃないでしょうか。

私は天馬さんと同じ1982年生まれ(昭和57年ですね)なんですが、
同い年だからこそ天馬さんが歌詞の中で歌っている「少女像」だったり、
「成長」や「老い」の意味や葛藤が手に取るように分かるというか。

今度のアルバムジャケットは会田誠さんの作品の一部だそうですが、
ルーズソックスにラルフのベスト、まさしく我々アラサー世代が
女子高生や女子中学生だった頃の「少女像」ですよね。

鬱くしい国_b0139395_15213161.jpg
曲やPVの描写にも出てきますが、援助交際が流行ったり
キレる17歳って言われるような少年少女による問題や事件が増えたり、
ノストラダムスの予言で人類は滅亡すると言われたり。
天馬さんの書く歌詞にはあの時代を思春期という時期に同じ目線で
見てきたからこそ分かるいや~な感覚(笑)があるんですよね。

男と女だとここらへんの感覚は全く違うモノだと思っていたのですが、
天馬さんの書く言葉を見ているとそんなに変わらないモノなのかな?とも。
自分の意志に関係なく生理がはじまり、どんどん「女」の身体と心になってゆく少女。
思春期は誰もが悩んで自意識過剰になってみたり悲劇のヒロインになってみたり。
天馬さんは特別にそんな思春期の少女の気持ちを酌める人なのかもしれませんが。
by imaunusualyxxx | 2014-06-22 15:25